『黒い砂漠モバイル』最強装備「クザカ武器」が排出されるガチャを出し物議に

現在モバイルMMORPG『黒い砂漠モバイル』のプレイヤー界隈でガチャを巡る論争が起こっている。

ことの発端は2019年3月14日に日付が変わった0:00から始まった新しいガチャ『クザカガチャ』だ。このガチャのラインナップには現バージョンの最強武器である『クザカ武器』が含まれている。

なお『クザカ武器』は「クザカガチャ」が出るまでは超低確率のボスドロップ、もしくは超低確率のゲーム内で入手できるアイテムを使用して引くガチャ(無課金ガチャ)でのみ入手可能であったため、『クザカ武器』の入手は課金要素の薄いエンドコンテンツと認識していたプレイヤーも少なくなかった。

プレイヤー界隈では正式サービス前に各種ゲームメディアが公開したインタビュー記事内に書かれていた「ガチャからは最上位の装備品は出さない」という発言がSNS等を通してシェアされていた経緯もあり、今回の「クザカガチャ」によって運営に裏切られたと感じたプレイヤーは多いだろう。

しかし、今回の「クザカガチャ」を巡る物議の元凶である「ガチャからは最上位の装備品は出さない」という発言には誤解があるので詳しく説明する。

「ガチャからは最上位の装備品は出さない」の真意

まず「ガチャからは最上位の装備品は出さない」という発言はどこから出てきたのか解説したい。

この発言は筆者が調べた限りではライト層向けのまとめサイトGameWithのインタビュー内に出てきている。

−−ガチャはあるのでしょうか?

秋山:色々な噂が飛び交っていますが、ガチャ自体はあります。
ただし、ガチャからは最上位の装備品は出さないようにしています。

最強の装備品の入手方法は、ボスからのドロップにのみ限定。
「お金をかけなきゃ入手できない」といったことはなく、その獲得チャンスは全ユーザー平等にあるはずです。

ソース元:GameWith

たしかにインタビュー記事で秋山氏(パールアビス日本支社の運営担当)の発言として「ガチャから最上位の装備品は出さないようにしています」と書かれている。

一方でコアゲーマー層向けのゲーム情報媒体である4gamerではこの「最上位の装備」が何なのか具体的に書かれているのでご覧いただきたい。

~一部抜粋(ガチャ関連の話の流れの中で)~

秋山氏:
具体的に言うと,ローンチ時の最高レアリティは「深淵」ですが,ガチャでは最高でもひとつ下のレアリティ「神話」までしか手に入りません。サービスが長期化することで上限が拡張されていけば,段階的に追加していくかと思いますが。

ソース元:4gamer

このように4gamerのインタビュー記事の中で秋山氏は「ガチャでは最高でもひとつ下のレアリティ「神話」までしか手に入りません」と発言している。

GameWithの記事では詳しく書かれていなかったが、ガチャから排出されない最上位の装備品はレアリティ「深淵」の装備を指すのだ。

前述のGameWithのインタビュー記事は配信前からSNS等で大きく拡散されていた一方で、4gamerの「最上位装備品が深淵である」という情報はあまり出回らなかった。

つまりプレイヤーの間では最上位装備品が何を指すのか知らないまま「ガチャから最上位の装備品は出さないようにしています」という言葉だけが独り歩きしていたのだ。

そもそもローンチ時点から現バージョンの最強防具である「レッドノーズのアーマー」が排出される『レッドノーズガチャ』が実施されており、すでにローンチ時点で今回の『クザカガチャ』と同様の状況が発生している。

ただし、秋山氏が4gamerのインタビュー内で「具体的に言うと,ローンチ時の最高レアリティは深淵ですが」と発言しているが、現状ではレアリティ「深淵」の装備が実装された形跡が見られないため、話を余計にややこしくしているのだ。

なぜ「クザカガチャ」が大きな騒動になったのか

では、なぜ今回の『クザカガチャ』だけが大きな論争を巻き起こしたのか。

これはあくまでも筆者個人の視点から見た推測だが、まず第1の理由としては運営の言う「ガチャから最上位の装備品は出さないようにしています」という発言の真意が上手く伝わらなかったことにある。

同じ内容のインタビューであってもメディア毎にニュアンスの異なる書き方は望ましくなかった。

GameWithのインタビュー記事に出てきた「ガチャから最上位の装備品は出さないようにしています」という発言は真意ではなく、4gamerのインタビュー記事を見る分に「ガチャからは神話まで出すが、深淵以上は出さない」と言うのが運営側の方針のように思える。

第2の理由にプレイヤーがゲームに慣れてきてアイテムの価値を理解したことも大きい。

ローンチ時点では「レッドノーズのアーマー」が現バージョンの最強防具であることを知る人は少なく、そのことを指摘する人が居てもSNSで大きく拡散されることはなかった。

そのため『レッドノーズガチャ』の時点では荒れることが無かったのだ。

一方で『クザカ武器』についてはボスモンスター「クザカ」がローンチから1週間ほど経ってから実装されたこともあり、「まとめサイト」やSNSで影響力を持つユーザー達が「クザカ武器は最強だ」と大きく取り上げていた経緯がある。

この時点で論争が巻き起こる下地は完成していたのだ。

そして第3の理由として『クザカガチャ』が事前予告なく突然実装されたことにある。

これに関しては事前予告をしても同じ展開になったとは思うが、論争の熱量は多少違ったはずだ。

ボスドロップ(クザカ)もしくはゲーム内無料ガチャ(シャカトゥ商店)から低確率でしか手に入らないはずのアイテムが有料課金ガチャで突然出てきたことに不信感を抱くプレイヤーも少なくないだろう。

最後に第4の理由としてローンチ時点で最高レアリティである深淵が実装されていない点だ。

取引所のアイテム検索機能を使ってアイテムの検索を行うことが可能だが、レアリティ深淵のアイテムを発見することはできなかった。

もしかすると「深淵」のアイテムは内部的にデータは含まれているのかもしれないが、客観的に見て「未実装」と言えるだろう。

これらの要素が組み合わさって今回の大きな論争に繋がったのではないだろうか。

今回のクザカ武器を巡る論争はゲームメディアのインタビュー記事を発端に発生したものだが、アプリゲームにおいて最も重要な課金周りの情報を上手く伝え切れなかった運営の落ち度だろう。

■筆者の育成状況■
メインキャラの戦闘力は頭打ちでナイトメアにも行けず、サブ育成に走る。
メインキャラ:ウォーリアLv60(戦闘力2600↑)

~3/21追記~

有志プレイヤーが運営に「クザカガチャ」について問い合わせたところ、下記の返答が返ってきました。

予想外の対応に驚いていますが、運営側の考えがハッキリとしたのでこれ以上の議論は必要なさそうですね…。

ABOUTこの記事をかいた人

MMOJAPANの管理人。「MU奇跡の大地」「ラグナロクオンライン」「リネージュ2」などをプレイしリアルタイムで他のプレイヤーと同じ空間を共有できるMMORPGの楽しさに目覚める。 その後は1タイトルを数ヶ月プレイして次のゲームへ移っていくネトゲ遊牧民のようなスタイルに。 GvG(攻城戦や要塞戦)のような「大規模対人戦」を好む。 現在はスマホ向けMMORPG「黒い砂漠モバイル」をメインに活動中。